土地家屋調査士試験は免除できる?測量士補の資格との関係を徹底解説!
1.はじめに
「土地家屋調査士の試験、難しそう…」
「測量士補の資格を持っていれば有利って本当?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、測量士補の資格を持っていることで、土地家屋調査士試験の一部が免除される制度があります。
この記事では、両資格の違いや関係性、免除内容についてわかりやすく解説します。
2.土地家屋調査士とは?
土地家屋調査士は、不動産の表示登記に関わる専門職です。
具体的には以下のような業務を行います。
- 土地や建物の調査・測量
- 境界確定の立会い
- 表示登記(新築・増築・分筆など)の申請代理
弁護士や司法書士のように国家資格であり、登記のうち「物理的(土地や建物)な情報」に特化している点が特徴です。
3.測量士補とは?
測量士補は、国土交通省が管轄する「測量法」に基づく国家資格です。
公共測量に関する業務において、測量士の指導のもとで作業を行う技術者として位置づけられています。
- 測量の知識や実技の基本を習得している証明
- 資格取得後、測量会社や官公庁の業務補助として活躍可能
なお、測量士補の試験は毎年実施されており、受験資格に制限はありません。
4.土地家屋調査士試験の概要
土地家屋調査士試験は、以下の内容で構成されています。
①筆記試験
択一式:不動産登記法、民法、土地家屋調査士法など
記述式:調査・測量に関する作図や計算
②口述試験(筆記試験合格者のみ)
面接形式で、倫理や職務内容に関する質問に答える
合格率は約8〜10%前後とされており、非常に難関な試験です。
5.測量士補資格で免除される内容
測量士補の資格を保有していることで、土地家屋調査士試験の午前の部「測量法」や「測量技術」が免除されます。
これは大きなメリットです。
つまり、択一式の法律問題と口述試験のみで合格を目指せるようになります。
6.資格取得までのルート比較
ルート | メリット | デメリット |
一般的な受験 | すべての科目を学べる | 試験範囲が広くハードルが高い |
測量士補→土地家屋調査士 | 測量科目が免除される | 学習負担が減る 測量士補試験に合格する必要がある |
大学測量系学科卒業 | 測量士補資格を申請のみで取得可能 | 大学卒業までの期間と費用がかかる |
※測量士補の取得は、試験勉強の負担軽減という点で非常に有利です。
7.よくある質問(FAQ)
Q1. 測量士補の資格はどうやって取るの?
→ 測量士補試験は年に1回(例年5月頃)に実施されます。
マークシート方式で、比較的取りやすい国家資格とされ、独学や通信講座などで多くの人が合格を目指しています。
Q2. 土地家屋調査士試験の免除申請はどこにする?
→ 登録時に法務局へ証明書類を提出する必要があります。詳細は法務省の試験案内をご確認ください。
Q3. 測量士補の合格率はどのくらいですか?
→測量士補試験の合格率は年度によって変動しますが、近年では約30%前後で推移しています。
例えば、令和6年(2024年)の試験では、受験者数13,633人のうち4,276人が合格し、合格率は31.4%でした。
この合格率は、他の国家資格と比較すると比較的高めですが、試験の難易度が低いわけではありません。
出題範囲の広さや計算問題の比重が高いため、しっかりとした学習が必要です。
8.まとめ
測量士補の資格を活用することで、土地家屋調査士試験の一部を免除することができます。
これは、試験対策の負担軽減だけでなく、合格への近道にもつながります。
これから土地家屋調査士を目指す方にとって、まずは測量士補から始めるという選択肢は非常におすすめです。
土地家屋調査士法人 BASE ONE(旧 ハヤシ登記測量事務所)
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