【境界確定測量とは?】トラブルを防ぎ、安心を築くために知っておきたいこと
こんにちは。土地家屋調査士法人 BASE ONEです。
今回は、私たちが日々多くご相談をいただいている業務のひとつ、『境界確定測量』について、実際の現場経験を交えてお話ししたいと思います。
これから不動産を売却したい方や、相続した土地を整理したい方など、土地に関する悩みを抱える皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。
1.境界トラブルの原因は「線」ではなく「感情」
境界確定測量と聞くと、「境界線がどこにあるのか分からない」「境界杭が見当たらない」といった、いわゆる物理的な問題を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実際の現場では、境界線そのものではなく、近隣住民との人間関係による問題がトラブルの原因になっているケースが少なくありません。
たとえば、「昔、隣人とトラブルがあった」「過去の工事の際に協力してもらえなかった」といった、感情的なわだかまりや過去の経緯が影響し、境界立会に応じてもらえないということもあります。
つまり、境界トラブルの本質は、感情のもつれや信頼関係の欠如にあることが多いのです。
だからこそ、私たちBASE ONEでは、丁寧かつ分かりやすいコミュニケーションを心がけ、「なぜ今、境界確定が必要なのか」をきちんとご理解いただけるよう、日々説明力の向上と実務の研鑽に努めています。
2.土地家屋調査士の仕事の多くは「見えない努力」
私たち土地家屋調査士の仕事は、測量機器を使って現場で数値を測るだけではありません。
むしろ、依頼者の方からは見えない部分にこそ、多くの時間と労力がかかっています。
- 古い資料や公図との整合性確認
- 隣接地との関係整理や法令のチェック
- 境界線や面積の精度検証
- 関係者との調整や書面の整備 など
これらを丁寧に行うことで、後々のトラブルを防ぎ、「安心して取引できる土地」としてお渡しできるのです。
3.見える部分には、徹底的にこだわります
一方で、お客様が目にするのは「測量図面」や「境界標(杭)」といった限られた成果物です。
だからこそ、私たちはこの見える部分にこそ、最大限のこだわりを持って取り組んでいます。
- 境界写真やカラー図面などの隣接地への分かりやすい資料
- 案内図・登記情報などを一冊にまとめた報告書
- 正確に垂直設置された境界杭
こうした丁寧な仕事が、お客様の「納得」や「安心」に直結すると私たちは考えています。
4.境界確定測量は「未来のトラブルを防ぐ備え」
「今は問題が起きていないから大丈夫」と思っていても、いざ売買や相続のタイミングになると、境界の不明確さが大きなトラブルの種になります。
特に近年では、相続や空き家の増加によって土地の整理が必要になる場面が増えています。
だからこそ、今のうちにしっかりと境界を明確にしておくことが、ご自身やご家族を守ることにもつながります。
5.まとめ:土地の「境界」は、安心の「土台」です
私たち土地家屋調査士は、ただ「線を引く」だけでなく、そこに住む人たちの関係や安心感まで整える役割を担っていると考えています。
境界確定測量をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
信頼関係を大切に、ひとつひとつ丁寧に対応させていただきます。
土地家屋調査士法人 BASE ONE(旧 ハヤシ登記測量事務所)
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